埋設管路調査の精度向上

埋設管路の位置が分からない…
掘削・更新工事が止まる前に
「管内から3次元で推定」する

管路3次元トレースシステム Hekate(ヘカテ)

Hekate(ヘカテ)

図面が古い/現地と合わない。片側管口が不明(閉塞・埋没)。崩落・障害位置を推定したい。
Hekate(ヘカテ)は、管口を原点として管路の位置(XY)と深さ(Z)を推定し、現場で結果確認まで行える管路3次元トレースシステムです。

お問い合わせ

※本製品は「推定装置」です。結果が絶対的な埋設位置を保証するものではありません。条件により誤差が増える場合があります。

このページでわかること

  • なぜ「埋設管路の位置不明」は工事を止めるのか(典型的な詰まりポイント)
  • 管内から"ルートを推定する"というアプローチの考え方
  • Hekateでできること/できないこと(適用条件)
  • 測定の流れと、結果データの活用方法
  • 販売・レンタルの選び方

なぜ「位置不明」は厄介なのか

立場は違っても、現場で起きる課題は共通しています。

図面がない/図面と合わない

掘削前に安全・工程・規制計画が決められない。試掘が増えてコスト・リスクが膨らむ。竣工図・履歴の更新漏れで"合わない"が起きやすい。

片側管口が不明(閉塞・埋没)

探索の当たりが付かず、調査が泥沼化しやすい。線路下・道路下など、掘れない場所ほど難易度が上がる。「管口探索の手がかり」が必要。

崩落・障害の位置を推定したい

カメラで"見える"が、地上の位置に落とせず止まる。補修・更新の範囲が決められず、工程が組めない。追加調査や再訪が増えやすい。

結論:「位置不明」の本質は、現場で"根拠ある推定"ができず、次工程が止まることです。
そこで有効なのが、管内の動きからルート(XY)と深さ(Z)を推定するというアプローチです。

よくある対処法(ただし万能ではありません)

埋設管路調査には複数の手段があります。重要なのは「現場条件に合う手段を選ぶ」こと。

  • 図面・竣工資料の突合:早い・安いが、更新漏れや現地差で外れる/根拠が弱い
  • 試掘:確度が高いが、規制・復旧・安全でコスト増/回数が増えると致命的
  • 地上からの探査(各種):非破壊で進められる場合があるが、適用条件に左右される(材質・環境など)
  • 管内調査(カメラ等):障害・崩落の状況が見えるが、「地上の位置」に落とし込みが別途必要

この記事での提案は、上のどれかを否定するものではありません。「管内から測って、地上で使える"推定結果"にする」ことで、次工程を前に進める選択肢です。

管内から"ルート"を推定する「Hekate」とは

できること(現場で効くポイント)

  • 管路の3次元位置推定(位置XY・深さZ)
  • 測定結果を現場で確認(計算ユニットで算出)
  • CADをイメージした分かりやすい結果表示
  • 管内で崩落等がある位置の推定
  • 管内撮影車の映像・画像とのリンク(運用次第)
  • 片側管口が不明な場合の管口探索
  • 地図情報と組み合わせた設備管理の実現

どうやって推定するのか(仕組みの要点)

Hekateは、管内での角度変化移動量を用いて幾何学的に位置(XY)を推定します。

深さ(Z)は、基準点側(巻取りユニット側または深度基準ユニット)の気圧と、深度探査ユニットの気圧との差分から推定します。

※貫通した管路では反対側管口を起点に、片側が閉塞している場合は最深部を起点として、投入管口(原点)までの管路位置を推定します。

ひとことで:「管内で測った角度変化 × 移動量 × 気圧差」→ 3次元位置(XY・深さ)を推定

測定の流れ(現場でのイメージ)

基本の6ステップ

  1. 測定対象の管路を洗浄(進入・引戻しできる状態に)
  2. 管口前に巻取りユニットを設置
  3. 電源投入 → 同期作業 → SDカードセット
  4. 位置探査ユニット・深度探査ユニットを終端部へ送り込み
  5. 終端部から管口まで、巻取りながら測定
  6. SDデータ回収 → 計算ユニットで計算結果を確認

※閉塞(行き止まり)管路の場合、ユニットは自走しないため、管内撮影車との連結や押込み棒等が必要です。

精度・信頼性を上げる運用のコツ(重要)

  • 1管路あたり3回の計測を基本運用とします
  • 計算時に信頼度(通常60〜100)を確認できます。低い場合は振動・衝撃の影響で誤差が増える可能性があります
  • 信頼度が20以下になると結果が不安定になる可能性があるため、3回計測の中で信頼度が低い回は採用しない運用を検討してください
  • 同期作業なしの計測データは無効です(統合計算の前提)

現場での"失敗防止"として重要:「同期 → 記録開始 → 測定 → 記録停止」この順序が崩れると、再計測(工程遅延)になりやすいポイントです。

結果データの扱い(次工程へつなぐ)

現場で確認できる

計算ユニットでデータを取り込み、計算結果をその場で確認できます。

座標・深さは、巻取りユニット側の管口出発点をゼロ基準として表示されます。

保存・出力して設備管理へ

計測結果は保存でき、CSV形式で出力されます。

例:位置(X/Y)、距離、深さ、各振り角など(現場情報ヘッダも含む)。

※「地図情報と組み合わせた設備管理」を想定した運用が可能です。

仕様(抜粋)

※詳細仕様・構成・適用条件はお問い合わせでご案内します。

  • 使用用途:埋設管の管路位置推定(推定装置であり、保証ではありません)
  • 位置推定精度:±500mm以内(管路条件により異なる場合あり)
  • 深度推定精度:±500mm以内(管路条件により異なる場合あり)
  • 管路長:25m(代表仕様)
  • 計測最適移動速度:0.6〜1.0km/h(運用目安)
  • 標準探査時間:1回10分(25m)× 3回計測(準備・清掃・送り込み等は条件で変動)

適用条件・注意点

現場導入の成否は、「できること」だけでなく「前提条件」をどれだけ正しく共有できるかで決まります。

距離が短く出る可能性があるケース

距離は巻取り装置によるワイヤ移動量で検出します。そのため、急角度の折れ曲がりを多数繰り返す管路では、ワイヤが最短距離を結び、実際の管長より短い結果を示す可能性があります。

管内清掃は必須(無理な押込みは中止)

事前にカメラ等で管内を確認し、清掃を行ってください。障害物や段差によっては進入できない/引戻し困難になる場合があります。その場合は押込み作業を中止します。

同期なしのデータは無効

各ユニットのSDデータを統合して計算する仕組みのため、同期作業を行わずに計測したデータは無効です。誤って同期なしで計測した場合は、SDカードのデータ削除→同期→再計測が必要になります。

推定装置であり「保証」ではありません

本製品は管埋設位置推定装置です。計測結果の座標が絶対的な埋設位置を保証するものではありません。ただし、現場で次工程(試掘位置の絞り込み、補修範囲の検討、管口探索)の意思決定に使える「根拠」を作ることに価値があります。

この注意点を隠すより、先に明示したほうが「問い合わせの質」が上がり、現場の手戻り(再訪・再計測)も減ります。

販売/レンタル

レンタルが向くケース

  • 「この管路条件で使えるか」を現場で確かめたい
  • 工事が迫っていて、購入検討の前に短期で解決したい
  • 年に数回のスポット利用

※レンタル運用では、充電済みバッテリや初期化済みSDカード等が用意される運用が想定されます(詳細は条件により変わるためお問い合わせください)。

購入が向くケース

  • 同種案件が継続的にある(点検・更新が年単位で続く)
  • 社内で計測ノウハウを蓄積し、設備管理まで一気通貫にしたい
  • 現場での意思決定スピードを上げたい

※価格は現場条件・提供形態(販売/レンタル)・必要機材等で変わるため、お問い合わせで御見積をご案内します。

現場使用事例

片側管口が不明になったケース

運行本数の多い線区の線路下に埋設された鉄道用伏びが、経年により片側管口が不明となったため、測定結果から管口を推定した事例があります。

  • 現場の確認
  • 管入射角度の測定
  • 測定結果の確認(画面)
  • 管口推定手順の検討
  • 推定結果の地図マッピング

活用分野

一般的なインフラ管路の測定に使用できます。

  • 鉄道(伏びの位置探査)
  • 上下水道(管路調査)
  • 道路(埋設管位置確認)
  • 通信(ケーブル管路)
  • プラント・工場

※特殊な管路での使用についてはご相談ください。

よくある質問(FAQ)

  • どんな管路でも測れますか?
    地下に埋設され、地上から位置が確認できない管路を計測対象とします。ただし、距離はワイヤ移動量で検出するため、急角度の折れ曲がりを多数繰り返す管路では実際の管長より短い結果になる可能性があります。適用可否は条件確認のうえご相談ください。
  • 片側が閉塞(行き止まり)でも使えますか?
    可能です。位置探査ユニット・深度探査ユニットは自走機能を持たないため、閉塞管路では管内撮影車との連結や押込み棒等による送り込みが必要です。
  • 精度はどのくらいですか?
    仕様として、位置推定精度・深度推定精度はいずれも±500mm以内(管路条件により異なる場合あり)、管路長は25mです。
  • 現場で結果を確認できますか?
    計算ユニットでSDデータを取り込み、計算結果を現場で確認可能です(運用条件により異なる場合があります)。
  • 測定はどのくらい時間がかかりますか?
    標準探査時間は1回10分(25m)で、1管路あたり3回の計測が必要です。準備(清掃・送り込み等)は現場条件で変動します。
  • データはどんな形式で受け取れますか?
    計測結果はCSV形式で出力されます。座標(X/Y)、距離、深さ等の項目が含まれます。
  • 同期作業は必須ですか?
    必須です。同期作業を行わずに計測した場合、SDカード内のデータは無効となり、再計測が必要になります。

「適用可能か確認したい」「見積がほしい」「レンタルで試したい」

見積・回答が早くなる情報(フォーム入力時の参考に)

  • 相談種別:レンタル / 購入 / 適用可否相談
  • 業界:鉄道・上下水道・道路・通信・プラント・自治体・建設コンサル・調査会社など
  • 管路条件:延長(25m以内か)、貫通/閉塞、管口状況
  • 目的:位置推定 / 深度 / 管口探索 / 崩落位置推定
  • 希望時期:いつまでに判断・使用したいか
  • 既存設備:管内撮影車の有無(閉塞時に重要)
  • 補足:図面有無、現場写真など

まずは用途だけでもお知らせください

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※「詳しく書けない」場合でもOKです。まずは目的だけでもご連絡ください。

免責・注意事項

  • 本製品は管埋設位置推定装置であり、計測結果で示される座標が絶対的な埋設位置を保証するものではありません
  • 管路条件(形状、障害物、振動・衝撃等)により結果に影響が出る可能性があります
  • 同期作業を行わずに計測したデータは無効となり、再計測が必要です
  • 仕様・構成は予告なく変更される場合があります

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