ラボックスとは

軌道保守管理データベースシステム「LABOCS」は、軌道変位や車両動揺等の測定データ(時系列データ)と線路線形、軌道構造、構造物等の各種台帳データを同時にチャート表示するとともに、波形データの各種処理・分析機能や、位置補正等の軌道保守に特化した様々な機能が充実しております。
これによって、安全性・快適性の高い軌道状態を維持するための、軌道変位や車両動揺等の管理を高度化できます。

特 徴

時系列データと各種台帳データを同時にチャート表示するとともに、様々な軌道管理特有のデータ分析・データ処理が可能です。
時系列データに対して、「キロ程・データ対照表」という概念を用い、重キロ・断キロ区間も考慮して、線路沿線のキロ程をそのまま使用できます。また、「相互相関法」という新たに開発した波形の位置合わせ手法により、高精度なキロ程補正が可能です。
LABOCSをベースとして、鉄道事業者向けにカスタマイズした軌道変位等の管理システムや、特定のデータ処理に特化したデータ処理システムの構築も可能です。
軌道保守管理データベースの構築
軌道検測車、営業車、あるいは現場試験などで測定される軌道狂い、車両動揺、騒音振動などの各種の「時系列データ」と、軌道保守管理に必要な鉄道沿線の線路形状、線路構造、保守作業実績などの各種の「軌道環境データ」をデータベースに記録し、活用できます。
鉄道沿線のキロ程によるデータへのアクセス
データへのアクセスに、鉄道沿線のキロ程をそのまま使用できます。
重キロ・断キロ区間の存在も考慮されます。
軌道保守管理のための各種のデータ解析機能
LABOCSは各種データ解析に対応したコマンドの集合体です。
各コマンドは、あるコマンドの出力データが次のコマンドの入力データとなる、というように一連のコマンドが連携して目的を完結できるようになっています。
データの図式表示・出力
LABOCSが扱う「時系列データ」、「軌道環境データ」はすべてお望みの形式で図式表示ないしはお手元のプリンタへの出力をサポートする高度な図式表示・出力コマンドを提供しています。

主要な機能

データ取込み・分解 各種検測車、各種検測装置等のデータの取込み・分解
位置補正 重キロ・断キロの補正、軌道変位・車両動揺間の位置補正
検測波形処理 倍長演算(10m弦→40m弦等)、弦長変換(偏心矢→10m弦等)
復元波形処理 復元フィルタの設計、復元波形の演算
各種フィルタ処理 波形のLPF・HPF・BPF等の各種フィルタ設計・演算
基本演算 波形の基本演算(四則演算等)
周波数分析 パワースペクトル、周波数応答関数等の演算
乗り心地解析 車両動揺からの乗り心地レベルの算出
区間統計量解析 基準値・目標値超過判定、P値・σ値等の算出
軌道環境データ作成 各種台帳データをチャートに同時描画
チャート表示・印刷 各種データ項目の同時表示、前回今回比較チャートの表示・印刷

Ver.4.0で追加された主要な新機能

速度データを用いたキロ程付与
軌道環境データからの設計軌道形状作成
乗り心地評価フィルタの設計機能の強化

Ver.4.1で追加された主要な新機能

相互相関法による波形の高精度な位置補正
平面性変位・複合変位管理機能の強化

Ver.4.2で追加された主要な新機能

バラスト軌道における浮きまくらぎ量の検出
車両の共振現象の原因となる周期的な水準変位の算出

Ver.4.3で追加された主要な新機能

軌道検測データを入力とした推定脱線係数比の計算
軌道変位と軸箱加速度を活用したレール健全度の計算
スマートフォン計測データのLABOCS変換
多CHのテキスト形式データのLABOCS変換

動作環境

OS Windows11 (64bit)  ※LABOCS Ver.4.2以上
CPU Pentium 400MHzまたは同等クラス以上(2.0GHz以上推奨)
メモリ 512MB以上(1.0GB以上推奨)

価格表

新規ライセンス LABOCS Ver.4.3
1本 1,500,000円
2~10本 500,000円
11~100本 250,000円
101本以上 200,000円
バージョンアップ
ライセンス
Ver.3.0からVer.4.0からVer.4.1からVer.4.2から
Ver.4.3へVer.4.3へVer.4.3へVer.4.3へ
1本 500,000円150,000円100,000円50,000円
2~10本 250,000円75,000円50,000円25,000円
11~100本 200,000円75,000円50,000円25,000円
101本以上 175,000円75,000円50,000円25,000円

 ※ 1本あたりの価格です。