部門メッセージ

インフラを「測って、見守って、支える」

道路の陥没事故、老朽化するトンネルや橋梁、増える点検負荷。
現場では人材不足が進み、経験に支えられてきた判断や技術の継承も難しくなっています。

私たち計測システムプロジェクトは、こうした社会課題に対して、次の考え方で向き合います。

  • 安全を守るには、まず"状態を把握できること"。
  • 省力化するには、現場の手間を"増やさないDX"であること。
  • 継続運用するには、データが"使える形で残ること"。
  • 技術継承するには、経験が"再現できる形"になること。

計測機器の開発、遠隔モニタリング、現場DX(ICT)支援、分析・モデリングまで。
現場での実装を前提に、製品とサービスを提供しています。

インフラ計測・モニタリングのイメージ

いま、なぜ「計測・モニタリング」なのか

インフラを使い続けるために重要なのは、壊れてから直すのではなく、兆候を掴み、計画的に手当てすることです。
しかし現実の現場では、次のような壁が立ちはだかります。

  • 点検対象が多く、巡回だけで負荷が高い
  • "見えない場所"が多い(地中、伏び、トンネル内、狭隘箇所)
  • 夜間作業や限られた時間での確認が求められる
  • 技術者の高齢化でノウハウが属人化しがち
  • 記録は残っても、次の意思決定に使える形に整理されていない

ここに対して私たちは、「現場に馴染む計測」と「運用できる見守り」を軸に、仕組みを組み立てます。

私たちが解決したいこと

私たちは、鉄道土木・保線、一般土木の現場で起こる課題を、次の3段階で解いていきます。

1) 状態を"可視化"する

「状態が分からない」から「状態が分かる」へ。計測・検査で判断の根拠を増やし、点検・施工・保全の意思決定を速くします。

2) 負荷を"減らす"

「行かないと分からない」から「行く前に分かる」へ。遠隔モニタリングと記録の省力化で、現場・事務所・発注側の意思疎通を変えます。

3) 技術を"残す"

ベテランの勘を否定しません。ただし、勘を"次の世代が使える形"にしなければ、現場は持続しません。教育・再現・ルール化で継承します。

提供価値(4つの柱)

現場のリアルから逆算して、製品とサービスを提供しています。

計測・検査装置

現場条件を前提に、「短時間」「簡易操作」「その場で結果確認」を重視します。

  • バラストの劣化状態を簡易に確認し、保全計画の材料にする
  • 伏び・埋設管の位置を推定し、設計や保全判断に活かす
  • 振動・衝撃を手軽に測り、設備や線路状態の確認に使う

構造物モニタリング

"点"ではなく"線"で状態を見るために、継続監視の仕組みを整えます。

  • トンネルのひび割れ・内空変位などの監視
  • 橋梁、構造物、落石危険エリア、駅設備などの状態監視
  • 電池交換や設置相談など、運用面も含めた支援

現場DX(ICT)支援

DXは「システムを入れること」ではなく、「現場のムダが減ること」です。

  • 現場データをクラウドへ集約し、Webで見える化
  • 工事用機械や制御盤の状態をWebで遠隔監視
  • 日報・報告の省力化、教育訓練への展開

分析・モデリング

現場のルールや運用をモデル化し、シミュレーションを通じて改善案を検討します。

  • 最適化モデリング(制約条件・評価指標を整理し、求解方法を提案)
  • ルールマイニング(暗黙ルールを抽出し、支援システムへ)
  • データ分析(因果関係、異常検出、異常原因の分析)

製品・サービスの例

埋設管位置計測:ヘカテ

伏び等の埋設管について、管内を移動した計測の軌跡から経路を推定します。経路確認、片側管口の位置推定、設計時の支障確認、埋設管マップ更新などに活用できます。

構造物遠隔モニタリング:構造物モニタ

トンネル・橋梁等の状態を継続監視し、Webで状況を確認できる仕組みです。短期間の監視需要に対応する考え方も含め、運用相談から支援します。

バラスト劣化状態検査:バラストチェッカー

大型装置を使わず、現場で簡易にバラスト状態を検査します。状態把握に加え、履歴管理や劣化予測が、メンテナンス計画検討の材料になります。

水位検出:WALET

河川や伏び等の水位を段階的に検出し、Webモニタリングやメール通知が可能です。構造物モニタや安全衛生監視と組み合わせた運用も想定できます。

現場安全衛生管理:TATEKOH

立坑・人孔等での安全衛生状態監視を支援します。酸素濃度、水浸入、落雷対策など、現場条件に合わせたユニット構成で運用します。

技術継承:先導体シミュレータ

推進施工の操作訓練を「リアル性」と「ゲーム性」で成立させ、若手育成や海外人材育成にも活かせます。実際の施工で起きた事象を訓練ステージに組み込める"エディット機能"により、再発防止教育にも繋げられます。

推進工法の誘導支援:Sリード

光ファイバージャイロ等を用いて掘進機の位置を推定し、計画線と対比した表示でオペレーションを支援します。Webモニタリング等を通じて、関係者が情報共有できる状態を作ります。

施工状況モニタリング:ラムサスモニタ

FAモニタ情報をクラウドへ転送し、Webで監視します。監視情報を、業務効率化、教育訓練、日報自動作成などへ展開する足場として位置づけています。

ケーブル簡易品質検査:ケーブルウィザード

多芯ケーブルの導通検査・絶縁検査を簡易に実施し、出荷検査のミス防止や作業時間削減を支援します。

急傾斜地・法面調査:ペネログデバイス(Penelog)

打撃の強弱を簡易補正し、現地で結果表示・記録・出力まで対応。急傾斜地・法面背面地盤の劣化を低コストで定量化します。ウェアラブル+スマートフォンのセット販売。

実績・信頼の根拠

私たちは、製品の適用だけでなく、技術発表や情報発信も継続しています。

  • 推進工法支援(誘導・監視・教育)の領域で、複数年にわたり技術発表を継続
  • 構造物の遠隔監視は、トンネル等での設置実績
  • 現場安全衛生や教育訓練など、"運用"まで含めた実装経験

※詳細は資料ページの「製品カタログ」および発表実績一覧をご参照ください。

相談について

よくある相談(現場責任者・設備保全の目線で)

  • 点検・巡回の負荷が高く、継続監視に切り替えたい
  • 老朽化箇所の"兆候"を早く掴み、予防保全へ移行したい
  • 伏び・埋設管の経路が不明で、設計や保全が進まない
  • 推進施工の品質と安全を上げたいが、人材育成が追いつかない
  • 現場データはあるが、報告や教育に使える形に整理できていない
  • 安全衛生の監視を強化したい(酸欠・浸水・落雷など)

相談の進め方

相談の入口は「製品導入」でも「開発相談」でも構いません。
現場条件と課題を伺い、最短で解くための道筋を一緒に整理します。

  1. 課題・現場条件のヒアリング(図面・写真・メモだけでもOK)
  2. 適用方針の整理(既製品/組合せ/部分開発/運用設計)
  3. 提案(構成案、運用案、概算、スケジュール)
  4. 試行・導入・運用(必要に応じて現場立ち上げ支援)

FAQ

  • インフラ老朽化で、特に問題になりやすいのは?
    橋梁、トンネル、上下水道など、更新が一気に重なる領域で点検・補修負荷が増えます。
  • "現場DX(ICT)"は、何をDXするのが効果的ですか?
    まずは監視・記録・共有(見える化)です。次に報告や教育へ繋げると、省力化が効きます。
  • 伏び・埋設管の位置計測は、工事の前に必要ですか?
    支障確認や経路不明解消に有効です。設計の手戻りや現場リスク低減に繋がります。
  • 推進施工の教育にシミュレータは本当に効きますか?
    ベテランの経験を訓練ステージ化できるため、再現性が上がり、若手の立ち上がりを支援できます。
  • 遠隔監視は、運用が回らないのでは?
    監視設計(何を、どの頻度で、誰が見るか)を先に決めることが重要です。運用設計も含めて相談できます。

用語ミニ解説

保線
鉄道の線路を健全に保つための保守・管理
バラスト
道床に敷かれる砕石。状態悪化は保守計画に影響
伏び
線路下等の埋設管路
管推進工法
地中に管を推進して敷設する非開削工法
モニタリング
状態を継続的に監視し、兆候を把握する考え方

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